介護支援専門員(ケアマネージャー)の仕事内容

ケアマネージャーの仕事は主にケアプランの作成と、モニタリングです。ケアプランとは、要介護者が介護保険サービスを利用するための計画書のことを指します。ケアマネージャーは、要介護認定された利用者さまの自宅を訪問して、面談を行い心身状態を把握します。この結果を通じて、適切な介護保険サービスの種類や回数、時間、料金などを決めるのです。ケアプラン作成後も、月1回以上訪問・面談を行います。これが「モニタリング」です。利用者さまの状態の変化や介護度の進行を観察し、必要があればケアプランを見直します。

介護支援専門員(ケアマネージャー)の活躍の場

ケアマネージャーの主な職場といえば、居宅介護支援事業所です。ケアプランの作成や、要介護認定の申請代行を行う場所です。また、特別養護老人ホームやグループホーム、介護付有料老人ホームなどの入居施設にも、ケアマネージャーの配置が義務付けられています。入居者さまの状態を見ながら、施設内でどんなサービスを提供するかを計画するのが仕事です。要介護認定を行う地域包括支援センターのケアマネージャーには、地域の介護の相談窓口としての役割があります。経験や知識が求められるため、介護支援専門員の上位資格である「主任介護支援専門員(主任ケアマネージャー)」を取得して活躍している人も多いようです。

介護支援専門員(ケアマネージャー)になるには

介護支援専門員になるためには資格が必要です。資格を取得するには、「試験・研修・登録」の3つの段階を踏むことになります。受験資格は、「医師、看護師、介護福祉士などの国家資格に基づく業務」または「指定された施設での生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員としての業務」のいずれかを5年以上経験していることです。まずは医療・介護の分野でしっかりと経験を積むことが求められます。試験に合格したら介護支援専門員実務研修を受けます。研修の内容は「15日間(87時間)の講義、演習」ならびに「居宅介護支援事業所での3日間の実習」です。講義・演習は、15日間のうち5日間を自宅でDVD視聴で履修することも可能です。介護支援専門員実務研修が終了したら、3カ月以内に介護支援専門員資格登録簿に登録し介護支援専門員証の交付を受けます。登録先は都道府県によって違うので、受験地の登録先を調べてみてください。たとえば東京都では「公益財団法人 東京都福祉保健財団」、埼玉県では「埼玉県福祉部高齢者福祉課」です。

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